アブラムシの駆除方法

アブラムシ用殺虫剤

 

 

アブラムシの駆除についてですが、種類によってつく植物も異なってくるので、それぞれに適した殺虫剤が必要となります。基本的には有機リン系(マラチオン、MEP、アセフェート等)、合成ピレスロイド系(ピレトリン等)、クロロニコチル系(アセタミプリド等)など殺虫剤が有効とされていますが、最近の研究結果からみると、特に有機リン系や合成ピレスロイド系に対して意外と薬剤抵抗性を持つ傾向があるとの報告が多数出ています。

 

 

アブラムシはこうした薬剤抵抗性を持ちやすいのがやっかいなのですが、できればあまり同一の殺虫剤の散布を何回も繰り返すことは避け、2~3種の系統の違う殺虫剤を定期的に散布していく方法がいいようです。

 

 

又、他の最新の防除法として、アブラムシを捕食したりアブラムシに寄生する、寄生バチ類、テントウムシ類、ヒラタアブ類などの天敵となる生物を利用した生物的防除をハウス栽培野菜を中心に実施している所もあります。

 

 

殺虫剤関係の大手メーカーであるアース製薬では、アブラムシがコロリ・アースガーデンというアブラムシ用エアゾールを販売しています。これは2WAYノズルと薬剤浸透性によって植物全体のアブラムシを駆除できるのが便利で、「まわ~るクルクルノズル」で、茂みの中の茎や葉の裏も簡単に散布できます。

 

 

又、イミダクロプリドの薬剤浸透性で、薬剤が直接かからなかったアブラムシにも効果を発揮します。有効成分はイミダクロプリド(クロロニコチニル系)0.025%で農林水産省登録第21340号です。アブラムシ撃退に牛乳や木酢液で効果が出ない場合は、殺虫剤のオルトランを使う方が多いようです。